吉田康平

バニシングIN60”の吉田康平のネタバレレビュー・内容・結末

バニシングIN60”(1974年製作の映画)
2.2

このレビューはネタバレを含みます

スタントマン出身のH・B・ハリッキーが、製作、脚本、監督、主演を務める傑作カーアクション。華麗なテクニックでどんな車も盗みだす泥棒チームが繰り広げる活躍を描きます。ちなみにこの映画のリメイク版がニコラス・ケイジ主演の「60セカンズ」です。

主人公・メインドリアン・ペイスは元カーレーサー。今は交通事故や車両窃盗を取り扱っている保険会社の嘱託調査員ですがそれは表の顔。本業は依頼を受けて目的の車を非合法に入手する、つまり窃盗によって取りそろえる窃盗団のボス。ただし、盗難保険に入ってるクルマしか狙わないというポリシーをもっています。
ある日某国のディーラーから高価で希少な車の手配を頼まれます。対象のクルマにそれぞれ女性の名前を付けてその依頼を着々とこなしていきますが、黄色の1973年型マスタング『エレノア』にだけは何故か手こずっていました。そんなある時、ルールをめぐって諍いのあった仲間の密告に遭い、警察に待ち伏せされて追われる羽目になります。ペイスは最後の一台『エレノア』を駆ってロサンゼルスを舞台に一大カーチェイスを展開します。
ロングビーチで発生した警察のカーチェイスを知った地元ラジオ局は放送内容を変更し、目撃者や被害者の情報を集めて逐次実況します。警察に追われエレノアのハンドルを握るペイスの後には警察車両と一般車を巻き込む事故が次々と発生、警察の追跡を振りきって損傷激しいエレノアと共に逃走した先の洗車場にて同型車を発見、従業員を騙って利用客が所有する洗浄を済ませたばかりの無傷のエレノアに乗り込んだペイスは高速道路に向かうというラストです。

個人的にですが、一言で言えばかなりつまんなかったです。約40分のカーチェイスはなにか驚かせるような展開はなく、ただエレノアと警察の追いかけっこ。盗もうとした車にトラが乗っていて追いかけられたシーンだけは笑いましたが、あとは眠気がするレベルでした。ストーリーもリメイク版の「60セカンズ」のほうがまだよかったです。
吉田康平

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