バニシングIN60”の作品情報・感想・評価

「バニシングIN60”」に投稿された感想・評価

ぽち

ぽちの感想・評価

3.5
前半を観ているときはあまりに稚拙なストーリー、演出、撮影にウンザリしていたのだが、後半のカーチェイスあたりから見方が変わった。

ハリッキーの我がままで自己満足のために作られた作品であることは一目瞭然だが、それも度を越しここまで徹底してカーチェイスを見せ付けられると感動する。バカバカしいエネルギーの凄さは一見の価値がある。

若くして事業で成功した車マニアの道楽だが、徹底することの大切さを教えてくれる作品だろう。因みに出てきた名車はすべて彼の所有物だそうだ。
60秒で車を盗み出せ、腕利き強盗団と警察の息もつかせぬ逃走劇。淡々としてる分、手口の鮮やかさが際立つ。せわしない印象のカージャックものにしては音楽のお陰かラグジュアリー感が漂う。主人公の細い体に似合う格好がとてもシャープ。カメラ位置がフロント前、運転席、後部座席と様々なのが緊迫感が増してる。ボロボロになってゆく黄色のマスタングを見てると擬人的に見えてくる不思議。後半は本当に「まだやってるのか」と思うくらい長いのね。ポンコツ車と並ぶラストの演出も憎い。
ニコラス・ケイジ主演の「60セカンズ」のオリジナルとなる作品。
リメイク版はスタイリッシュさが前に出ていましたが、オリジナルはひたすら車の爆走に焦点を当てています。

その証拠にラスト40分は怒濤の勢いのカーチェイス。前半の退屈さを晴らすかの如く、果てしない逃走劇が展開されます。

今の時代じゃそうそう出せない生の迫力に徹したアクションは見応え抜群です。
カーアクションものが好きな人なら是非!
凄いカーアクションが有るわけではないのですが、ハリッキー監督が何から何まで自分で制作しここまでの作品を作り上げたのには感動を覚えます。途中の電信柱に衝突したのは撮影中に起きたアクシデントをそのまま使ったとか。マッハ1(というかアメ車)はどれだけ頑丈なんでしょうね(今も現存してます)。再販のビデオ・DVDには元々有ったカントリー風の曲が使われてないのが残念。松竹版のビデオには収録されてます。
事故調査員や保険回収屋などの表仕事を隠れ蓑にした高級車窃盗団を率いるペイス。彼は狙うのはあらかじめ保険に入ったものだけというポリシーを持っているが、その方針を快く思わないメンバーもいた。
ペイスはベネズエラの御曹司の依頼で40台をまとめて盗み出す大仕事に取り掛かるが、最後に残った73年型マスタングに手こずっていた。いよいよ計画の仕上げにかかったとき、仲間の裏切りで警察に犯行がバレ、ペイスはムスタングで逃走を始める――

前半のややかったるいところを後半怒涛のように巻き返してくる。文字通りいつ終わるとも果てしない逃走劇は40分以上にも渡り、逃走車が引き起こす事故や怪我人、野次馬やマスコミの動きを細かくとらえる。あわてふためく警察に対してノリノリの観客、事故の被害者のリアルな出血のコントラストがリアル。
聞けば撮影中マジで事故ったシーンを使っているそうで、さもありなんw
かみ

かみの感想・評価

3.4
ひたすらカーチェイス!
車好きには堪らないかもね。
Part2もあるみたいだからちょっと見て見たい。笑
冒頭からいきなりサスの柔らかいアメ車の走り、そしてこれぞ劇伴といったジャジーな音楽にひきこまれる

プロットをていねいに描くことはせず、細かなカットをパッチワークのようにつないで、前のめりに物語が進んでいく

この一見乱暴な編集が独特の雰囲気を醸し出している

70年代のクルマ、ファッション、アメリカのカルチャーがフィルム粒子とあいまって、雑味こそ旨味だとすら思えてくる

いい女風のお姉さん、傘おばさん、ラジオ局アナウンサー、配車係のおばさんの同僚のしぐさ、葉っぱでぶっ飛んでる黒人少年たち、ディーラーで商談中の客……インサートされる絵、音がなんともクール

「ブリット」と並んで語り継がれる主人公のエレノアことフォードマスタング、この作品ではイエローに黒のレーシングストライプをまとったマッハ1

このサイズならではののびのびとした流線型のライン、7000ccの咆哮は古き良きアメリカそのもの

フォードが日本から撤退してしまって、マスタングの正規輸入車は購入できないという、公開当時ではありえない時代だからこそ見たい映画

製作、監督、脚本、主演、スタント出身のHBハリッキーの熱い想いがあふれ、ある意味インディーズの頂点にしてカルトな名作

「デスプルーフ」「怒りのデスロード」ってもしこの作品がなかったら……

前に見たとき、いい感じにカントリー風の歌が流れていたような気がしていて、YouTubeにも同様の映像があるのを確認したんだけど、今回見たのはひたすらジャジーなイントゥルメンタル

これはこれでカッコいいんだけどなんだかもやもや

バージョン違うのかな……
シズヲ

シズヲの感想・評価

4.2
40分くらいカーチェイスがぶっ通しで続く最強の車バカ映画。とにかくブチ切れたドライビングテクニックが唸り、途轍もない疾走感で突っ走る。市街地から郊外まで色んな場所を駆け抜け、その上でテンポがほぼ途切れないので単調なのに飽きさせない。所々で挟まれるユーモアも良い味を出している。ド派手なクラッシュや多数の車両による追跡シーンも多いので、絵的にもとことん楽しい。本当に車が全ての映画で、マジで車の描写とカーアクションだけを突き詰めている潔さが清々しい。

ストーリーや登場人物は余り記憶に残らず、あくまでカーアクションに持っていくための布石でしかない感じ。後半のカーチェイスが凄すぎるのもあって前半の展開は相対的に印象が薄め。でも「車を魅せる」というスタンスに徹した作風はやっぱり痛快。ここまで製作者の情熱を感じる映画は早々無い。1973年型マスタング『エレノア』の活躍はもはや主演女優賞レベル。
50Kenzo

50Kenzoの感想・評価

3.5
車が主人公だと思えるほどクルマ愛に溢れた映画。と思ったらエンドロールの登場人物に「エレノア」って出てました。

終盤ボッコボコになるけど(-_-)
Guy

Guyの感想・評価

2.9
後半ばっかフューチャーされがちだけどこりゃ古い外車好きにはよだれもんだよなぁ。
ラスト40分のカーチェイスがどうとか今作を拝見した人がこぞって言ってるものだからどんなもんかと思って観たけどやっぱりハンパじゃねぇ。
生半可では叶わない爆走スタント撮影に恐れ入りましたよ。
傘を持ってたおばさんも大型バイクを乗り回してたヒッピーおじさんもバカなポリスもマリファナパーティー黒人少年たちも最高。
ラストシーンの爽快さったらないね!
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