ジャンリュック

007/黄金銃を持つ男のジャンリュックのレビュー・感想・評価

007/黄金銃を持つ男(1974年製作の映画)
3.5
007の60周年企画【BOND 60】の上映10作の内、ロジャー・ムーア作品は1つだけ😔
そこで、極私的ムーアリスペクトレビュー。
第2弾は『黄金銃を持つ男』

このムーア2作目、とにかく観客を楽しませようという姿勢が伝わってくる。

お約束のセリフと、観光サービスと、派手なカーチェイスなどに加え、
当時ブームの『燃えよドラゴン』のパロディだったり、西部劇風の決闘があったりと、あの手この手を使った王道娯楽作品😄

中でもいちばんの見せ場が、車で360°コークスクリュージャンプして川を飛び越えるシーン!
もちろんCGじゃないし、冷静に見てとんでもないことやってる😆

ただ、そこにあのコミカルな効果音♪を重ねたせいで、やってることの凄さがかき消されてる‥もったいない。

そもそもこの作品、全般的にコミカルな色が強め。ペッパー保安官の再登場とか、ドジなボンドガールとか。

この辺りはガイ・ハミルトン監督の色だろうか。この人、コネリー時代からブロフェルドに女装させたりとか、やや小ネタの笑いというか、コント寄りな気がする。

この点では、娯楽に徹するにしても派手で大がかりな、ルイス・ギルバート監督作品(『二度死ぬ』『私を愛したスパイ』『ムーンレイカー』)の方が好みかな。

まあこの作品、冒頭のBOND60でムーア枠が仮にもう1つ2つ多くても、たぶん選ばれないだろうけど、
ちょっと緩くて、ツッコミどころもいっぱいあって、それはそれで楽しい、そんな捨てがたい魅力の一作。



2020/8/8 BSーTBS
2023/9/2 Amazon Prime Video