まこと

キッドのまことのレビュー・感想・評価

キッド(1921年製作の映画)
4.5
『ほほえみと ひとつぶのなみだ』
このジャケ写のチャップリン。
ジッと見て、貴方はどのように感じるか。
悲しそうに子供と抱き合っているように見える?
再会を喜んでいるようにも見える?
それとも……?


赤ちゃんのキッドにヤカンからミルクをやるシーンも、仲間だと思われると大変だから足であっちへ行けってやるシーンも、パンケーキを分けあうシーンもどれも好き。たまらん。
わずか53分に喜怒哀楽全て入っているから感情が追い付かん。クスッと笑ったあとに泣けるとこ用意するなんてズルい。
『ライフイズビューティフル』もそうだけど、笑いと感動は表裏一体。親和性が高いんだってハッキリ分かる。
昔からドリフでもごっつええ感じでも葬式のコントって付き物だけど、やっぱりそういうことなんだろうね。


いくら貧しくても心まで貧しくなってはいけない。
いくら貧しくても身だしなみまで貧しくなってはいけない。
いくら貧しくてもユーモアが貧しくなってはいけない。
チャップリンの作品はどれも普遍的でメッセージに富んでいる。




大人と、ちょっと生意気な子供のお話に外れはない。
『ペーパームーン』や『ベストキッド』が好きな人は是非。

ちなみに、約100年前の映画。何ともまぁ現代にも通じることよ。。。
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