まこと

シン・エヴァンゲリオン劇場版のまことのレビュー・感想・評価

3.8
「仲良くなるおまじない」
20年以上前、私に還りなさいと言われたヲたちはQで爆散し、そしてエヴァの呪縛にかかった者たちはLCLの海へと還っていった。
まだ百合も薔薇も単語が存在しない時代、私を含め30代の男女へ多大なる影響(我が身に潜む性癖に)を与え、婦女子を腐女子にし庵野に「気持ち悪い…」と言われたヲたちの罪深き作品もついに。

そりゃ庵野も押井も大友も通過してきた世代ですから、感慨深いよ。エヴァとハンターハンターとベルセルクは終わらないと思ってたもの。
強烈なバッシングで暗黒面へと落ち、そして己が一番エヴァの呪縛にかかり自らをゲンドウと重ねた庵野のたどり着いた先はマザコンならぬ妻コン。ゲンドウはユイを。庵野はモヨコを。刃牙対勇次郎よろしく最後は親子喧嘩。
ララァもロザミアもエウレカもリン・ミンメイも、そして綾波も。
男の子はいつだってボーイミーツガール。こじらせオヤジの庵野が出した結論はオッパイだった(違う)

いまノリにノッているufortableも加わり戦闘シーンは最早日本アニメ史上最強すぎて意味わからんレベル。途中ヤマト対ガミラス艦みたいになっててワロタ。

しかし旧シリーズの主題歌を
「私に還りなさい」
と唄わせ
新劇シリーズを
「もしも願い一つだけ叶うなら」
と唄わせるあたり凄すぎるよ。
とりあえず、この広げに広げた風呂敷の畳み方、SWシリーズ制作陣におみせしたい。そして私も「おめでとう」と拍手したい。
過激なフェミの方々がこの作品を観て噛みつかないことを祈るばかり。
まこと

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