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追憶のbebemamaのレビュー・感想・評価

追憶(1973年製作の映画)
3.8
レッドフォード特集の最後
もちろん、再鑑賞!
主題歌大好きで、出だし聞いただけで切ない気持ちになる

ミーハー的感想から
一度目の再会
あの白い軍服を着て、居眠りしている無防備なハベルが、もう!

それを見つけたケイティが、学生時代を回想する
ハベルとケイティは何もかも正反対な学生生活
でも、ケイティはハベルのことが気になって仕方ないのが、とても可愛い(自己主張が強いんだけどね!)
ハベルも自分の周りにいない、自分の主義を持っているケイティの事が気になる

ハベルが自分の膝にケイティの足を置かせて、靴の紐を結んであげるシーン!
「愛と哀しみの果て」で日本のドラマの話書いたけど、その同じドラマにこのシーンもあったなぁ

以下ネタバレ









[主義こそ人間の糧]

結婚して最初は上手くいっていたが、、、
結局、ハベルはケイティの主義に寄り添う事は出来なかった
ケイティは、ハベルなら変わってくれると思ったのか
本当にハベルの事を愛しているのに、自分の主義を変える事はできないケイティ
多分それは彼女のアイデンティティ
それをなくしたら自分ではなくなってしまうんだろう
それがケイティ

公開当時、赤狩りの事の踏み込みが足りないと批判されていた
赤狩りを取り上げた、最初の映画だったらしいが、時代背景だけにとどまってる
DVDの特典映像で、政治的なシーンをかなりカットしたと
バーブラは残したかったみたい
レッドフォードも同意見だと思ってたが、私の勘違いで、彼は、ただハベルが気骨のない、何かの為に立ち上がる気概のない男性役なのが嫌で、なかなかこの役を引き受けなかっただけらしい
でも、レッドフォードはそんな役でも彼に共感出来る様に演じたと思う

社会批判より、ラブロマンスの比率のほうが高かったけど、あのロマンティックで、哀愁のある主題歌もだけど、社会的なものより恋愛重視で良かったと思う
政治的なものを入れたら、それが中心になってしまって、こんな切ないラブロマンスにはならなかったと思う

映画の中で二人は、二度再会する

ラストの、二度目のあの再会のシーンが本当に素敵!
短いシーンに、今の自分達の状況や思いが詰め込まれていた
一度目の再会の時と同じ様に前髪をそっと撫でる、、、
あのシーンに主題歌が流れて、、、
きっと、その時過去の思い出が、、、
あの二人の表情が、、、
しみじみとした余韻が残る素晴らしいラストだと思う
(この映画の再会のシーンが好きすぎて、その他の映画の再会シーンが、、、ってなってしまう)

自分たちの過ごしたあの日々、、、
それはかけがえのない思い出で、その日々を選んだ事は間違いではなかった

そして、それぞれの道へ
bebemama

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