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アンモナイトの目覚めのbebemamaのレビュー・感想・評価

アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)
3.7
海沿いの寂しい町
考古学者のメアリーが母親と住んでいる
発掘した化石が大英博物館に展示されたこともあったが
今は土産物のアンモナイトを売って生計を立てている
そこで化石収集家の妻シャーロットと出会い、ある事情から彼女の面倒をみることに

二人の表情を丁寧に丁寧に追い
二人の距離がどのようにして近づいたかを
長ーい時間かけて描いた感じ

他の登場人物との関係はサラッと描かれていて
淡々とした表現
寂しい海沿いの景色
二人の存在は浮き出たが
二人の関係が中心

メアリーは元々同性がっていう背景があるけど
シャーロットはどうなんだろう
冷たい旦那に悲しい出来事
心が傷ついた時に出会った人に安らぎを求め、のめり込んでしまったような

寂しく荒れた海が
二人の関係が深まってと
違った表情に見えてくる

化石
誰かに外から割られないとその存在がわからない
でも、その化石のアンモナイトは今は存在しない

ずっと潮騒の音が聞こえて心地よい
あまり劇伴はなかった印象
でも、時々劇伴が入るので
それが凄く目立つ

二人の俳優さんの演技は素晴らしい
ケイト・ウィンスレットの疲れた中年女性の存在感は凄いし
最後の表情がとても印象的

以下ネタバレ
















シャーロットは愛する人とずっと一緒にいたい
ただそれだけの無邪気さ
でも、メアリーは会いたいが一緒に暮らすのはまた別の話
という、よくあるラストになってしまったかな
あの後、どうなるかの余韻はあるが、、、
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