櫻イミト

フランケンシュタインの逆襲の櫻イミトのレビュー・感想・評価

3.0
ホラー映画を量産したイギリスのハマー・フィルム・プロダクションによる記念すべき古典派ホラー第一弾。ユニバーサル映画「フランケンシュタイン」 (1931)のカラーリメイク。

テレンス・フィッシャー監督、ピーター・カッシング(フランケンシュタイン男爵役)、クリストファー・リー(怪物役)のトリオは、本作の成功により第二弾「吸血鬼ドラキュラ」(1958)を続投し、その後ハマー・ホラーを牽引していく。

品の良いカラーでフランケンシュタイン男爵の物語を中心に描いている。怪物の出番は少なく、その造詣はモンスターと言うよりも改造人間系。

個人的にはユニバーサルの「フランケンシュタイン」を偏愛しているので、本作は新解釈の別物として鑑賞した。恐さやゴシック感は薄いが英国産の?独特の美学があり決して悪くはない一本だった。ハマー・ホラーを全く観ていないので、通底する美学があるのか確認しながらこれから鑑賞していきたい。
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