DanyangQifu

ガメラ2 レギオン襲来のDanyangQifuのネタバレレビュー・内容・結末

ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

日本の特撮はもう古い?そんなことは言わせない!

金子監督なので描写は凄まじくリアルです(汗)
そういえば、「平成ガメラシリーズ」で描写に驚かされましたが、その後「ゴジラ」も金子監督が担当されたのは、なかなか理不尽な描写が多かったです。

また今回のレギオンは唯一劇中でガメラを倒した怪獣です。そこからガメラが人間の想いによって蘇るシーンは圧巻です。(これが「ガメラ3」での異常事態に繋がってしまうのですが。)
それにしてもレギオンは格好いいですね。群体、草体の表現や習性はいかにも宇宙生物的で気に入っています。(ただ、これ以上に素晴らしい怪獣が次作に出てきてしまいますが…)電子機器などが発する電波に反応するという習性はスマホやパソコンが一般に普及している現在なら、さらに酷いことになりそうです…

なかなか良かったのですが、ただ、「ガメラ3」のことを考えると今回の作品は「1.5」的な立場になってるかなという感想を抱きました。やはり関与はしているものの、「3」はガメラへの復讐の話なのでストーリー的に一作目との関係性が強いんですよね。
とはいえ、最後の終わり方はすっきりしながらも、主人公の一言が考えさせられる余韻も残す形で三作品の中でも一番私は好きです。

本当に個人的な意見ですが、「パシフィック・リム」や2014年版「ゴジラ」、「アベンジャーズ」などのCGをフルに駆使した映画を観ると確かに爽快感があり、技術的に難しい映像も再現できるため非常に面白いのですが、特撮特有の臨場感や存在感が出てくるため、当時のものを観直すとやはり惹き込まれてしまうんですよね。
ただし、某監督のように特撮に固執しすぎて、一切CGを廃するなど拗らせてしまうのは、また問題ですが…(ただし、芸術作品として観ると面白いです)
これは「平成ガメラシリーズ」を観るといつも思うのですが、やはり現代なので、CG技術を使いつつも全てCGに頼るのではなくて、培ってきた伝統的な特撮技術、合成技術も程よく使用するのが良いのかなと思ったり。
最近の邦画は怪獣ものが少ないので残念です。ただし、材料は豊富にあるので、是非ともリメイクなり、新作なりを出して欲しいですね。(でも、「シン・ゴジラ」は期待半分くらいにしてます…)

さて、次は邪神覚醒だ!