DanyangQifu

ドクター・スリープのDanyangQifuのネタバレレビュー・内容・結末

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

うーん。
一言で纏めれば、SPEC×ジョジョ×ホーンテッドマンション×スターウォーズ感←

本作は前作、キューブリック版『シャイニング』がいかに練られた脚本で、カメラワークにこだわり、役者の技量が見事に噛み合わさった映画であったのだということを実に証明した映画だった。

続編ってよりかはスピンオフな感と捉えたい。
(ダニーやウェンディが不憫でならないので…。)
まぁ、題名の通り「先生」と呼ばれていたダニーがあのトラウマや自分自身の力に向き合い、後世の能力者達に想いを託すことで呪縛から解放された話だった。
でも最後肉体まで解放せんでもええでしょうに…。
それ、スターウォーズのオビ=ワン・ケノービーみたいだったよ!!!(特に最初の髭面はまんま!)

ざっくりとした内容は、過去のトラウマから抜け出せずに堕落した生活を送っていたダニーが同じ能力を持つ少女、アブラと出会ったことで、子供を拐い生気を吸い取る長命な超能力者集団『真結族』との闘いに身を投じていくというもの。

今作で超能力「シャイニング」が特別なものであるだけでなく、それがとあるもの達からは「食料」となっているということが明かされる。例えばオーバールックホテルの住人達や今作から出てくる真結族がこれに当てはまる。
この二つのグループの違いは、どうも前者は死した悪意や亡霊であり、後者はもともとシャイニングを扱う人間が他人のシャイニング=生気を奪い、取り込むことでヴァンパイアのように何百年何千年と生きているというものらしい。

でもあの内容であればドラマでやった方が冴えたかなぁ。
あのソウルイーター達の能力も過去もそれなら描けたのではないか。
能力も主要キャラしかイマイチ分からないし、慢心していたとはいえあっという間に大半が退場は如何なものかと。
てか、苦痛や恐怖が生気を高めるて、いや、それ何処のシーナ島よ…

あとダニーが「俺はシャイニングと呼んでいる」ってのはジョジョのマウンテン・ティムさんを思い出したね←

『シャイニング』の原作小説は読んだことはないが、大まかなあらすじは知っているので、ちょこちょこ原作小説を知ってればよりインパクトもあったのかなというシーンも多々あった。
たぶん最後のホテルの炎上シーンは原作ジャックのオマージュだろうし…。
それでも最後の決戦でオーバールックホテルを出し、前作のシーンを追っていく作りにしていたのは良かった。

だけれどカメラワークが負けてんよ…という感情も出てきて、、、うーん!

けどこれはこれでアリかな。
原作と映画を上手くミックスさせたという評価が多いので、逆に『シャイニング』『ドクタースリープ』原作小説に興味が出てきた。
近いうちに読んでみようと思います。