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歓喜の歌のぉゅのレビュー・感想・評価

歓喜の歌(2007年製作の映画)
3.6
2020年 鑑賞
原作は立川志の輔師匠による新作落語。映画化された他、TVドラマ化、舞台化もされた。松岡錠司監督 × 小林薫主演の「深夜食堂シリーズ」のタッグ。楽しみぃ〜。

ある年の大晦日を控えたある日。大晦日の公民館のホール予約で2つのママさんコーラスグループの予約がダブルブッキングされていたことが発覚する。2つのグループの名前が似ていたこともあり、職員が気づかず予約登録していたのだった。この事態に怒るコーラス団員たちに対し、公民館の主任は責任逃れを続けるばかりだったが、あることをきっかけに公演を成功させようと...

原作者でもある立川志の輔師匠、立川志の輔さんの師匠である、立川談志師匠(遅くなりましたが、御冥福をお祈りします。)もご出演されていた!タクシー運転手役の光石研さんと、噺家役(本人役ではない)の立川志の輔師匠のやりとりが、“冷静と情熱”みたいで好き!

ママさんコーラスのWブッキング問題と、金魚のランチュウの問題が同時並行... どんな展開に? 中華料理のミスで、持ってきたお詫びが... これが意外な方向に傾き...

すぐに怒り、すぐに責任のなすり付け、酔った勢いでのスキャンダルで、市役所の職員から文化会館主任に左遷され、妻や娘と別居中のクズ男の飯塚正(小林薫さん)。彼の成長の物語。かつみたま町コーラスガールズリーダーの五十嵐純子(安田成美さん)が、飯塚に手を貸し、市をより良くしようとする話でもある。 “翼をください” もいいし、 “トルコ行進曲” (思わず吹いてしまうインパクト!だってねぇ...)もいいが、Wブッキングのママさんコーラスの2団体合同の “歓喜の歌” は素晴らしかった!後、あのコーラス隊の後ろの文字は、国宝級だ!

私の痛い所を突かれたなぁ... 感じるシーンもあり、目を逸らしたくなった!北京飯店とリフォーム大田、両方働く登紀子さん(藤田弓子さん)は働き過ぎだよぉ〜!

余談:CKBのエンディング、最高!つい口づさんでしまった。
1110(20-243)



‘20.9.20
斎藤洋介さんの訃報を聞く... 咽頭がんとの闘病中の突然の急変だったそうで... 私にとっても青天の霹靂で、まだまだお若いのに... と、ガンを恨むしかない結果に残念に思いました。主演級の作品はなくとも、いい人も悪人にも演じ分ける、名脇役!映画やTVドラマだけでなく、バラエティのコントやトークにおいて笑わせて頂きました。本当にお疲れ様でした。そして長い間ありがとうございました。御冥福をお祈りします。
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