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ブレードランナーのおぼっとのレビュー・感想・評価

ブレードランナー(1982年製作の映画)
4.0
1982年公開。
1982年と言えば、私の誕生年です。
それから35年を経て、今年ブレードランナー2049が公式に続編公開となるにあたり、初鑑賞です。
いろんなバージョンがあるんですが、私はディレクターズカット版です。

その独特な世界観が、当時は賛否両論あったそうです。
確かにでたらめな日本語、誰か変な物を落っことした?残した?のガヤはイラっとするし。
まぁ当時は日本がバブルで、映画会社を買収したり、スポンサーとして巨額のジャパンマネーが動いてる時代でしたから、日本を無視できなかったんでしょう。もしくは、監督が本当に日本好きなのか。
でも、クレジット見た限り、日本人が関わっていたかは不明でした。
今の中国バブルと一緒です。
差し引いてレビューします。


話としては、シンプルです。
人間が造った人造人間=レプリカント、ネクサス6。
彼らは、人間と同等以上の力、知力を兼ね備えているにも関わらず
過去の記憶を植え付けられ、その記憶により感情を手にすることで、寿命を縮められてしまう。
感情を持ったネクサス6の一部のレプリカントが反乱を起こし、地球に帰還し、レプリカントがhuman beingとして同等の権利を争う。
そんなレプリカントを取り締まるブレードランナー、デッカード。
明快なストーリーですが、深いですよ。なぜなら、
デッカードは、弱い。弱いんですよね。
公開当時、デッカードはレプリじゃないかと議論があったそうですし、リドーリーもデッカードをレプリとする設定がお気に入りだったそうですが、
ちょっと無理があるのかな?
続編も、本人役で出てくるし。

要は、人間=弱いけど長く生きる。
レプリカント=強いけど、短命。
この倫理観を観る者に、委ねてるんですよ。
答えがない。それがいい。
人間が遺伝子操作やロボットを造り、結局窮地に陥るのは人間という、負の連鎖を扱ったジュラシックパーク、アイロボットの原点なのかなって思います。
デッカードが愛するレプリカント、レイチェルも感情を持ったあまり、短命で終わるだろうと思いますが、人を愛する事でその寿命のリミッターが超える事はないだろうか?とか考えてしまいます。

ただ単にSFというより、考えさせられました。

ただなぜ、強力わかもと笑?
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