綺麗なジャイアン

レナードの朝の綺麗なジャイアンのレビュー・感想・評価

レナードの朝(1990年製作の映画)
3.5
「君は僕を親切な人間と?
命を与えてまた奪うのが親切なことかい?」
「命は与えられて奪われるものよ」
「だがつらい」
「親切な人だからよ」


この映画を観てなぜか突然シェイクスピアの

『We are such stuff as dreams are made on, and our little life is rounded with a sleep.
— 我々は夢と同じ材料で作られており、我々の儚い命は眠りと共に終わる』
って言葉を思い出した。


レナードが昏睡状態で眠り続けた30年を悪夢と捉えるか、
目覚めたひと夏を夢のような時間と捉えるか、
やとしてもどっちみち人間の一生は儚い夢のようなもの。
(人と夢で儚いって漢字考えた人天才か?)

レナードの「お前が眠っているんだ!」って深いなぁ。

「みんな人生が何かを忘れてる。生きる素晴らしさを忘れている。思い出させてやらなきゃ。普通に暮らし、普通に生きてることがどんなに尊いか。」


『人生は喜びであり、贈り物であり、自由で素晴らしいものだ!』
皆忘れてる、そうなのかも。
人生はもっと自由なのかもしれない

と思った。