映画漬廃人伊波興一

フェリーニのアマルコルドの映画漬廃人伊波興一のレビュー・感想・評価

フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)
3.3
いつか観ようと気づけば30年。
世界で最も祭りが似合う映画作家

「フェリーニのアマルコンド」

本作はある一家の日常を主軸としていますが、本筋らしきものもなければ物語の一貫性もここには存在しません。
大胆にいえばオープニングにしてクライマックスにしてエンディングと、言えるくらいに(狂騒)だけで占められたような映画。

行く手に美しい希望があれば、貧困も、ファシズムも、別離や死さえも、フェリーニにとってはお祭りそのものだったようです。