キャサリン

ホタルのキャサリンのレビュー・感想・評価

ホタル(2001年製作の映画)
3.5
今更高倉健出演作を片っ端から観ようとしてる。
舞台は鹿児島。
天皇の死とともに昭和が終わり、かつての特攻戦友は自死し、妻は病気で倒れるなど、一つの時代が終息しようとしていく中、かつて自分より先に出撃して命を落とした朝鮮出身の特攻少尉の言葉を、届けるべきところに届けようとする。
人と日本の風景が美しい。
時代の終わりにケリをつけるというより、時代の中に組み込み忘れていた記憶を、しっかり収めてあげることで、新しい時代に前向きになれる。
自分の寿命を全うすることが知子との約束だからこそ。

音楽がとても良い。
ぽっぽやにしても、この時代の音楽は映画から浮かずに映画の一要素としてちゃんと成立しているなあ、と。
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