ホタルの作品情報・感想・評価

「ホタル」に投稿された感想・評価

scotch

scotchの感想・評価

3.8
戦争、特攻隊員の悲哀。それは戦争中だけでなく生き残った者には戦後も終わることはない。

・生き残ったことを罪と思う男
・死んだ先輩特攻隊員の許嫁を嫁にする男、しかもその先輩は朝鮮民族であった

高倉健と田中裕子が演じる夫婦が微笑ましくもあり、痛々しくもあり。改めて戦争の悲惨さを知ることとなります。
何はともあれ高倉健はカッコイイ。お茶目なシーンもあったりと私のような健さんファンにはたまらない作品です。
特攻隊員の孫を演じる水橋貴己(もう引退しているもよう)という女優のなんとも素人っぽい演技が個人的に気になりました、不思議な魅力(笑)
夜叉の時より役者が更に熟してて年を重ねても全然成長できるんだなーと感動しました

にしても田中裕子の会話のリズムとトーンがヤバい、健さんのハーモニカも良い
孫役の方の棒っぷりもすごいが笑

派手さはないが味わい深い良作です◎
2人だから生きてこられた。
特攻隊の生き残り。

高倉健の鶴のまね。マンゴー。ホタル。アラ。
2001年,日本
監督:降旗康男

2人で1つの命じゃろーが
ここでも戦争が天災のように扱われていた。
心情的には、戦争で失われた過去や狂わされた人生が、たとえ死の間際であっても報われるような結末は、モツ煮の中に混じったゴムチューブの切れっ端をモツだと自分に言い聞かせながら飲み込んでいるようで、どこかむりしてしまう。

戦争は嫌なものであって欲しい。

ただ過酷な状況で生まれる連帯感に、相手が津波だろうが戦車だろうが関係ない。同じ目的の下に力を合わせる事、その純度が高ければ、それが成就しようが儚く散ろうが感動的なものである。だから簡単に泣けてしまう。

問題はそこに、未来につながる希望が含まれているかどうか。

健さんの作品には、去りゆくものに対する多大な敬意を感じるものが多い。他人とのつながりを第一に考え、その絆を断ち切ろうとするものに牙を剥き立ち向かう。それがヤクザの親分だろうと世間だろうと。
そして、その戦いがどう考えても勝ち目のない無茶なものであっても。

『ホタル』には未来が希薄だった。友人の墓の前で手を合わせているのをずっと見せられているようだった。

一番心動かされるのが、特攻に出ていく若者達から母のように慕われていた食堂の店主(奈良岡朋子)の、送別会でのスピーチ。健さんではなく、奈良岡朋子のセリフというのが、この作品のウィークポイントではないか。

ただ、個人的に健さんの大ファンであることに変わりはないが。
高倉健さんと田中裕子さんの演技が素晴らしすぎる。
話的には特攻隊のことに特化して描いてほしかったなぁなんて思いました。
永遠の0でも特攻隊の後輩が先輩の奥さんと結婚していたけれど、本当にいる方なんだろうか。
2014/2/21
心洗われる映画。
日韓関係にも踏み込んで描かれていたのが興味深かった。
知覧の特攻記念館に展示されていた手紙や写真を思い出して、また胸が苦しくなった。
その時に富屋食堂も訪ずれたけど、その時には女将さんの苦悩にまで思いが及ばず、この映画で気づかされ切なくなった。
ディズニーランドなどは修学旅行で行かなくても、ほっといても自分で行くのだから、小学生の修学旅行は特攻記念館を義務化すべき。
映画としての評価は、ちょっと辛口になる。理由は、健さんの存在感・田中裕子の控えた演技・脇役の名優の好演をぶち壊すほど孫娘役の演技が学芸会レベルで白けてしまったから。
caede

caedeの感想・評価

3.2
思うことは良いも悪いもあったけど
二人で一つの命じゃろうが
っていう健さんの一言が刺さって抜けない
タンチョウを真似るシーンは大胆に見えるけど繊細な印象でとてもすき、素敵だった
劇中の健さんが鶴を真似するシーンが全てだと思えるほど印象に残った。
こういう繊細で難しい題材を扱った映画は作る側も観る側もウーンと難しい顔をしなければいけないような気がするが、時たま出る「降旗節」のような場面に顔が綻ぶ。健さんが紡ぐ日常会話がやっぱりグッときます。鶴のシーンももちろんそうで、「シャンプー下さい」や、一人で電話を出る時の大きな「おー」という声など。何気ないものが強く共感性を刺激する。
nutaki

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3.5
再鑑賞。高倉健の魅力満載。健さんは渋いしかっこいい、歌は歌うしお茶目なシーンもあるし、個性光る俳優だったと懐かしく偲ぶ作品だ。内容は特攻隊の話が中心で、在日朝鮮人の特攻隊員の話も絡ませラストは現地にも行く。その辺りは欲張り過ぎたかなという感じがする。近年の映画では『永遠の0』が特攻隊の話だが、パクリ疑惑でちょっとシラケてしまったこともあり、ホタルの良さが再確認出来た。地味で不器用な作品だが、真っすぐでしみじみとしている。女の子が演技下手で残念。いつか知覧に行ってみたいと思う。