ろく

東京ゴッドファーザーズのろくのレビュー・感想・評価

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)
3.0
奇蹟も魔法もあるんやで(©まどかマギカ)

クリスマスの奇蹟がテーマだから「まさかこんな」ってのが多すぎてもいいんだけど少々多すぎ漣な感じがしていまいち乗り切れなかった。すまない。えー、えーの連続を楽しめればそれはそれでいいはずなんだけどなぁ。

それはそうと今敏の画風が相変わらずの大友イズムで実は少し苦手である。独特の線が太い感じがどうもなぁと。今のアニメの「線の細さ」とは相反するものだからそれはそれで認めるべきなんだけど、どうもダメ。アニメって意外と生理的に「ダメ」「アリ」があるような気もするの。僕はアニメ好きだからシャフトの線の感じなんか好きだけど、あれはあれでダメなんだって言う人の気持ちもわかる。実写ではありえないことだよね。そう考えると僕らは「理性的」に観ているフリをしていても結局「感情的」に観てしまっているんだねって感じになる。

人生で奇蹟があったことはほぼない。唯一あったことといったら大学のときに別れた彼女とたまたま都内のラーメン屋で合ったことくらい(実に10年以上後)。うわ、何しているの久しぶり。そっちこそ何しているの。って話になった。これがドラマだとそこからまた火がついたりするんだけど、現実はそんなことないない。じゃ、もう会わないかなでサヨナラさよなら。そんなもんですよ。
ろく

ろく