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クローズ・アップのmamのネタバレレビュー・内容・結末

クローズ・アップ(1990年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

モフセン・マフマルバフ成りすまし詐欺事件を聞きつけたキアロスタミが、すぐさま行動し公判の模様を撮影。実際の公判映像と、本人達が演じる再現映像で構成されたドキュメンタリー風の作品。

運転手やジャーナリストによって蹴落とされ車道を転がり落ちていくスプレー缶。長々と映し出され侘しさすら感じさせるショットは、これから彼に起こる転落を示唆するかのように...。

バスで隣り合わせた女性にうっかり自分はマフマルバフだと言ってしまった為に、監督として裕福な家族に歓待され、その家を撮影に使い、息子を映画に起用するよとまで。

マフマルバフに成りすました男サブジアンは公判で、お金や食事が目当てではない、監督として生きることで他人からの羨望を浴び、本来は貧乏でしがない男が得ることが出来ない承認欲求を満たしてくれたのだと言う。

出所後サブジアンはマフマルバフ本人との対面を果たし、二人で騙した家族のもとを訪れる。
涙にくれるサブジアンをどうしても悪人とは思えなくて...。

2023-358
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