世界的な天才指揮者が、病気のため生まれ故郷に戻ることになり、ひょんなことから地元聖歌隊を指導することに…
という導入部から、よくあるハートウォーミング系かな~と思ったのですが。
その後の展開はかなり予想外。
村人たちが抱えている問題がシビアだし、小さな村ゆえの閉塞感や確執もあり。
けれど北欧の美しい風景と、ふと笑ってしまうようなユーモアも描かれていて、何とも独特な味わいに。
エピソードにぶつ切り感があったり、主人公の行動が病人のわりに?だったり、終盤の展開が唐突だったりと粗も目立つのですが、ラストシーンは不思議な余韻が残りました。