ゴン吉

007/ワールド・イズ・ノット・イナフのゴン吉のレビュー・感想・評価

4.0
イギリス諜報部員で殺し屋でもあるジェームズボンドの活躍を描いた007シリーズの19作目。
主演は5代目ボンド役のピアース・ブロスナン。
ソフィー・マルソーとデニス・リチャーズがボンドガールを演じ、ロバート・カーライル、ロビー・コルトレーン、ジュディ・デンチらが共演。

イギリスの石油王ロバート・キングは、ロシアから中東経由でヨーㇿッパを結ぶ1300kmにおよぶ巨大石油パイプラインの建設を進めていたが、イギリス諜報部MI6本部内で暗殺されてしまう。
MI6 はテロリストのレナード(ロバート・カーライル)が怪しいと睨む一方で、殺し屋の007ことジェームズ・ボンド(ピアース・ブロスナン)をキングの仕事を継いだ娘のエレクトラ(ソフィー・マルソー)の護衛をさせるが......

ボンドはスペイン・ビルバオのスイス産業銀行、アゼルバイジャンの雪山、中央アジア・カザフスタンの核ミサイル解体施設、石油パイプライン内、トルコ・イスタンブールのキャビア工場やロシア海軍基地の原子力潜水艦内で大暴れ。
魚雷を武装した小型ジェットボートでの派手なアクションも楽しめる。
ボンドカーはBMW・Z8で、リモート運転機能や地対空ミサイルを備え、カッターヘリと激闘を繰り広げて最期は真っ二つに切断されてしまう。
秘密アイテムは、メガネに起爆スイッチがある爆弾内蔵ワルサーP99、透視メガネ、シェルタークッション内臓スキージャケット、万能キー内蔵VISAカード、ワイヤー付き腕時計など。
MI6のスコットランドの秘密基地はセイン城。
ボンドのライバルはロバート・カーライル演じる元KGB出身の暗殺者レナードで、009から頭に銃弾を撃ち込まれて感覚がない。エレクトラを拉致していた張本人でもある。チェーンソーヘリやパラシュート部隊のパラモーター付きのスノーモービルなどでボンドに襲い掛かる。
ボンドガールは核兵器廃棄委員会のクリスマス・ジョーンズ博士を演じるデニース・リチャーズ。彼女は 第20回 ラジー賞にてワースト助演女優賞を受賞(1999年)している。
もう一人のボンドガールはエレクトラ・キングを演じるソフィー・マルソーで、丸腰で無抵抗にもかかわらず、ボンド自身が暗殺するなど、冷酷なボンドの一面が目立った作品でもある。
ボンドは作品冒頭でも女性スパイを自殺に追い込んでいる。
「トルコのクリスマスも良い💓」
「それって冗談のつもり?」
「冗談? いいや 本当だ」
「そろそろプレゼントを開けてみない?」  

2024.4 BS日テレで鑑賞(吹替)
2022.3 BS-TBSで鑑賞(土曜映画デラックス・吹替)
2020.10 BS-TBSで鑑賞(吹替)
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