明石です

エヴァの匂いの明石ですのレビュー・感想・評価

エヴァの匂い(1962年製作の映画)
4.5
ウェールズの炭鉱労働者から売れっ子作家に昇りつめ、フランスの上流社会の仲間入りをした男が、男を、欲情を満たす道具のしか思っていない美女と恋に落ちる。妻も金も名声も、何もかもを捨てて彼女との関係にのめり込んでしまう。私の大好きなファムファタルもののフランス映画。

「私を幸せにしてみせて。でも恋しないで」ジャンヌモローの夢のような悪女っぷりに惚れた。彼女との関係に深入りすると、「恋をするなと言ったでしょう」と厳しく諭される(羨ましい)。そして男の詐称に満ちた過去が明らかになったりと、シナリオも面白い。こういう映画ほんと好き。今年観た映画の暫定ベストの一作かも。

—好きな台詞
「宗教は血の中に入り込み、容易には抜けない。信じていなくても、深く影響を与える」
明石です

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