タマル

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!のタマルのレビュー・感想・評価

3.5
『ショーン〜』の時に車を爆破できなかったのが悔しかったんだね……。
わかる! わかるよ、その気持ちは!
だとしても……爆発オチなんてサイテー!!
以下、レビュー。

面白かったです。
エドガー・ライト監督は2作目ですが、結構マジメにジャンル映画を作ってる監督のようで好感が持てます。
本当にこういう系の映画が好きなんだろ〜な〜、てゆうのが伝わってきますね。

本作はそんなエドガー監督の「血とアイスクリーム三部作」の内の2作目です。
とか言いつつ、アイスクリーム要素はそんなに無いのに対して、血はバカみたいに出る映画でした。ゴア描写が不必要にエグくて、逆に笑えてきてしまうという不思議なコメディです。
『ショーン〜』の時はゾンビ映画の特性上、気が行かなかったのですが、そういう要素は『ショーン〜』にも確かに根付いていました。そういうバカみたいにゴアな表現をする、というのが監督の通貫する作家性なのかも知れません。

“バカみたい”といえば、肝心の殺人事件がアホすぎて、刑事ものなのに全く犯人が気にならない、というのもこの監督ならではの“マジメに不真面目”ぶり。
まさか、コナンの黒タイツ悪人を実写でやるバカがいるとはね! バカだね〜!!
イギリスって素敵だね

と、そんな感じで、全体的にバカで何かと最高なこの映画なんですが。
ケチつけたい所が一点ございます。これがない時点で、傑作とはいえなくなるなぐらいの大きな欠点……。

被弾箇所に手帳が…… のお馴染みのあれ入ってないんですよ!! せっかく胸ポケットに入れてんのに!!
わかってないな〜(笑)。
刑事ドラマもっと見なきゃいかんよエドガー君〜(笑)。
つっても、海外の鉄板と日本の鉄板は違うのかも知れませんが。

非常に高い水準のアクションコメディ。
オススメです。
タマル

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