初期のジェームズ・ワンが「デッド・サイレンス」と「インシディアス」の間に作られたホラーじゃない異色作。
未鑑賞だったので前から気になってました。
愛していた息子が強盗集団に殺される現場を見る父。
犯人を目撃したが、現場を見たのは父親1人。
確証のある証拠が無いため形勢が逆転し、釈放となってしまう。
悔しさから父親は息子を殺したギャング集団に復讐するお話。
前半は復讐マシーンと化すケビン・ベーコンの狂気が増幅していく演技が超怖い。
でもこの作品秀逸なのは、ド派手に戦闘シーンを描きそうな復讐劇なのに家族関係やギャングたちの内情も見せてくれる。
短い時間でここまで世界に入り込めるのは凄い。
恨みや苦しみ。
復讐は永遠に続く。
ターゲットがいなくなるか、どちらかが諦めるまでは。
中盤からはギャングに追われるベーコンパパにドキドキ。
まぁ色々腑に落ちない点もあるけど「こうなるんだろうな」を裏切る展開と「ここまでやるのか」という驚きが後半は続きます。
胸糞展開もあるけど、インパクトあって緊張感MAXで突入するクライマックスは見応え抜群でした。