じぇんぬ

フェノミナのじぇんぬのレビュー・感想・評価

フェノミナ(1985年製作の映画)
4.4
===後半にネタバレ含む考察アリ===
【昆虫×美少女×サル(?)が活躍する異色の血みどろスリラー】

市内では少女を狙った連続殺人事件が発生していたが、死体は隠され見つからない。

警察は昆虫学者であるマクレガー教授に、事件の手がかりである”ウジ虫”の調査を依頼し事件解決を目指す🦗👮

一方その頃、女子寄宿学校に転校してきた美少女ジェニファー👩
彼女は昆虫と交信するという特殊な能力を持っており、ひょんなことからマクレガー教授と知り合うこのになる。

かなり人を選ぶし、ツッコミどころは何箇所かあるけど全体的に締りのいいホラースリラー作品だと思います💀

美少女が怖い目に合いまくるドS展開には目を見張るものがありますし、気が強く、大御所俳優の娘とあって我儘なところも可愛い。

【GOOD】
・血のりの色味や傷口の造形がリアル目で興ざめしない🩸
・本物のウジや昆虫を使うことで美少女を引き立たせる
 (CG的だと女優さんが体張ってる気がしないので…)
・後半エンジンがかかってからの怒涛のグロ祭り(特に〇〇風呂)
・ジェニファー役が近年まれにみる美少女(当社比)
・想像できなかったオチ
・サルの出番が完璧🐒

【BAD】
・シリアスパートで流れる謎のロック曲←本気でいらない…
・静的な造形は完璧だが、動的な殺害シーンが痛そうに見えなくてイマイチ
リメイクして再上映してくれたらオール5の作品なのに…

美少女をうまく使うことで、ウジ虫やらハエやらを大量に起用しても
画が汚くなりすぎなくてうまく調和がとれていた🪰🪰🪰

ハエのフォルムをこれでもかと拡大したカットが凄まじくクールでしたwww

「サスペリア」を彷彿とさせる大量のウジ虫と血みどろ表現、そして容赦のない
美少女の大量虐殺がとにかく見ものです。
綺麗に殺害しようという気が全く見えない(笑)

批評にある通り、犯人の殺害の同期は判明しつつもヌルっと終わってしまうのは
ちょっと寂しい部分がありますね。

でも考察のし甲斐がある、舞台的で美しいグロスリラーを美味しくいただきました🐒💋

===ネタバレ含む考察===
ある意味"顔"を狙った殺害方法を選んだことで、犯人の目的と人となりが明らかになりますね。少女の顔を狙うということは"綺麗な顔”を潰すことに抵抗のない人物且つ、執着がある人物という意味ですもんね。
美少女の多い宿舎で勤務していた先生が、犯人像としては当てはまっています。
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