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戸田家の兄妹のモールスのレビュー・感想・評価

戸田家の兄妹(1941年製作の映画)
4.5
最近、小津監督作品おさらいしてます。家族の崩壊を題材にした小津監督作品と言えば、「東京物語」ですが、本作もなかなかの出来映えです。
冒頭は老齢の父と還暦を迎えた母を囲み、兄弟たちが仲良く穏やかに会うシーンが続きます。
しかし、父の死を境に母の面倒で兄弟が揉めることになります。いや~、今も昔もある問題ですね。
そりゃ年老いた親の面倒を見ることて大変だと思いますよ。でもね~、年寄りがいるのに夜遅くピアノを引いたり、来客があるからと母親に外出をお願いしたりと、理不尽すぎる子供達は労りがなさすぎですね。
最後はかなり爽快でしたよ。佐分利信さん演じた次男坊の無責任な兄妹達への一喝がすこぶる気持ち良いのです☆
「文句があるなら、兄さんも姉さんも帰りなさい!!」「お母さん、アイツらにはあれぐらい言わないと分からないんですよ。」
毅然とした態度がとても凛々しかったですね。日本男児の逞しさと言うか…。欧米では日本人の男は威張るから不評そうですが、こんな威張り方なら私は称賛したいと思いますよ(^_^)v
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