Kamiyo

アラバマ物語のKamiyoのレビュー・感想・評価

アラバマ物語(1962年製作の映画)
4.0
1962年"アラバマ物語"原題To Kill a Mockingbird物まね鳥を殺すのは
監督 ロバート・マリガン  原作 ハーバー・リー
グレゴリー・ペックは1962年度アカデミー最優秀主演男優賞
脚色者のホートン・フートは最優秀脚色賞、

昔から名作で有名映画なので観る機会もなく 先日NHKBSの放送で観る

原題の意味は、弁護士の父アティカス(グレゴリー・ペック)が、6歳の娘のスカウト(メアリー・バダム)に、精神障害のアティカス家の隣人をいじめることは間違っているとの説明に用いられる
「ぎゃあ、ぎゃあとうるさく鳴くBlueJay(アオカケス)は撃ってもいいけど、ものまね鳥を殺すことは罪になる。
ものまね鳥は、きれいな鳴き声で私たちを楽しませてくれるが、悪さはしない。そんな鳥を殺してはいけない。
人は、相手の立場に立って動いてみないと、
本当のことは分からない」。
娘が応える「彼をいじめることは、ものまね鳥を殺すことになるの」
黒人犯人トム・ロビンソンと隣人精神障害人ブー・ラドリーを主に指している。

黒人差別で戦う弁護士の裁判の作品かなと思ったが 実際は家族の子供目線から観た父の生き方を描いており その中に黒人裁判があったのだ
1932年、アメリカは不況のドン底だった。アラバマ州メイコムという小さな町に、シングル・ファーザー弁護士アティカス(グレゴリー・ペック)は住んでいた。家族は彼と幼い子供たち、息子のジェム(フィリップ・アルフォード)、娘のスカウト(メアリー・バーダム)、それに家事全体を切りもりしている家政婦の4人だった。
正義感の強い弁護士アティカス。
彼は、暴行の罪で逮捕された黒人トムの弁護を判事から頼まれ、引き受ける。
黒人に対して偏見を持つ多くの人々は、アティカスを非難する。
そんな苦しい中で、関係者の聞き込み調査をしたアティカスは、トムの無罪を確信し、リンチにかけられようとしたトムを命がけで守る。
そして、裁判では、説得力のある弁護を展開した結果、多くの傍聴人も、我々観客も、無罪判決を期待するが、陪審員(全員白人)は有罪を宣告する。
そんな理不尽がまかり通る地域と時代だったのだ。
何十人もの黒人の傍聴人は、全員起立して、アティカスの努力に敬意を表す。
アティカスは、上告して、勝訴する自信があると告げるが、トムは絶望して脱走し、射殺されてしまう。
この後、アティカスの娘のスカウトが襲われる事件が起き、それを救ったのが、アティカス家の隣人で精神障害のあるブーというあだ名で恐れられる人だった。
娘の視点で描かれた作品。あくまでも主役は子供たちだと思う。
子供の世界の話と大人の話(父の働く法廷)が入り混じるけど混乱することもなく、きっちりと描かれている。

ローマの休日や大いなる西部のグレゴリー・ペック
もスマートで良いですが
弁護士役の落ち着いた感じのグレゴリー・ペックがまた
良い感じです!
「立ちなさい。お父様が退廷なさる。」
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