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アラバマ物語のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

アラバマ物語(1962年製作の映画)
3.9
原作(原題:To Kill a Mockingbird)は1961年度のピューリッツァー賞を受賞したハーパー・リーのベストセラー。
監督はロバート・マリガン。(1962)

1930年代、黒人差別が根強いアラバマ州の田舎町。
白人の女性への性的暴行容疑で逮捕された黒人青年の事件を担当する弁護士(グレゴリー・ペック)の姿を中心に、娘が当時を回想するという形で物語はノスタルジックに展開する。
父親であるグレゴリー・ペックはアメリカの良心を体現。
無垢な子どもたちは、社会の貧困、人種差別、悪などを学び成長していく。

子どもたち(妹:メアリー・バダム、兄:フィリップ・アルフォード)の演技が自然で、子どもたちが登場する場面は、法廷シーン以上に、生き生きとした映像になっている。
作品のキーになる隣人の怪人"ブー"(ロバート・デュヴァル)は、姿を見せない怪人として、子どもたちは怖がりながらも、怖いもの見たさの冒険の対象。
この怪人"ブー"が、最後に重要な役割を果たす。

「私もそう思う。モッキンバードを殺すこととおなじことでしょ?」
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