ギズモバイル

ケープ・フィアーのギズモバイルのネタバレレビュー・内容・結末

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

≪ざっくり評価≫
善悪定まらないリベンジもの。とにかくデ・ニーロがかっこよすぎ!
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総合評価 (/7) ☆ 3.6
シナリオ 4
総合演出 4
独創性 4
完成度 3
心理効果 4
相性(*2) 3
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【ネタバレ】
14年前に手抜き弁護で7年に渡る懲役を食らった暴行犯が出所後弁護士にリベンジ。緻密な策略と鍛え抜かれた肉体を駆使して弁護士とその家族を極限まで追い詰めるが、船の上で撃退される。

≪突っ込んだ感想≫
平穏な弁護士の家庭が、ある日突然犯罪者に逆恨みによる復讐を受ける…と言えばありがちな設定にも聞こえるが、良識のメタファーとも言える弁護士本人のクズっぷりがチラホラ見られる。反面、復讐者の方は目的も筋が通っているし、知力も体力も鍛え上げてストイックな生き方をしているのが対照的だ。それでも演じるデ・ニーロの凶悪な雰囲気と行動はヴィランそのものであり、良い意味で釈然としない。
弁護士への追い込み方が巧妙で、しかも弁護士本人に大して同情の余地が無い設定でもあるので、ヴィランの活躍に一種の爽快感がある。かといって、弁護士自身のクズっぷりは結構一般人が持ってるレベルのアレなので、少し擁護したくもなり…というバランス感覚は素晴らしい。

ただ、終盤はなんか自爆テロ気味に駆け足気味で終わってしまったのが残念。あのままジワジワ追い詰めて行く過程での攻防戦があればもっと評価れていたかも?