アンジェイ・ワイダの戦争(抵抗)三部作です。
僕の好きなYouTubeチャンネルで放たれた一言を曖昧に拝借して。
「政治が、若者が最も手っ取り早く自己表現できた時代」がかつてあったそうです。
日本では戦後ベビーブーム、団塊世代の若者に当たるんですが、監督含め本作を製作した当人らは20半ば〜30年代生まれの若者たちでした。
ソ連という大国を隣にしながらも、ナチスドイツに無理やり土足でズカズカ入られあっという間に占領されてしまったポーランドという国にとっての敗戦体験は、日本のそれとは若干異なります。
彼らは正しく自身の生を謳歌するように、労働と地下活動(サボタージュ)に明け暮れます。
まるで青春の群像劇。
そこに映るのは、僕たちと変わらない闊達な少年少女です。
ナチス、ソ連、マルキシズム、ユダヤ。
ポーランドの持つ複雑な状況を明瞭に描き分けてくれます。
ロマン・ポランスキーが出演してたのはビックリ。
クライマックスからの畳みかけが圧巻です。👏