TAK44マグナム

ザ・コテージ the CottageのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

ザ・コテージ the Cottage(2006年製作の映画)
1.1
これぞ、ザ・茶番!


突然ですが僕はグラビアアイドルが三度の飯ぐらい好きでしてね。
若い頃と違って、いまは女性の造形美を堪能するために雑誌を立ち読みしています。
出版社の方、関係者の方、はたまたアイドルご本人様、立ち読みですみません。
コンビニの方もすみません。
お金、ないんです(涙)
でもグラビアは好きなんですよ。
女性の美というのは崇高で素晴らしいものです。
誰だったか忘れましたが、有名な芸術家も「女性こそ芸術そのもの」と言ったとか言わないとか・・・

で、前置きが長くなりましたが、安田美沙子ですよ。
一時代を築いた元グラビアアイドルであり、現在も活躍するタレントさんであります。
結婚してからは中々のセレブレティぶりを発揮して、テレビ観ていたら100万円近くするカメラをパッと買っておられました。
心のどこかで「ふざけんな!」と思いましたが、グラビアで散々お世話になったので不問に処しましょう(←何様?)
デビューした頃から注目していましてね、熊田曜子と組んだグラビアでグイグイと出てきた時、熊田曜子よりも安田美沙子に目がいきました。
均整のとれたスタイルなのは熊田曜子も同じだったのですが、安田美沙子の腹回りが好みにドンピシャだったんです。
こんな娘がへそ出しで歩いていたりしたら、ついついストーカーになってしまうかもしれないレベルで、グラビアに載っていると目を通していた時期がありました。
そんな安田美沙子が主演したホラー作品が「ザ・コテージ」です。
元々は単発ドラマだったのを編集して劇場公開もされたらしいのですが、はっきり言ってこれを劇場にかけたとは!と苦笑いする他ない出来映えであり、テレビ用のドラマの域を
一ミリも超えていません。
劇場は劇場でも、火曜サスペンス劇場なら百歩譲って許せますが・・・(苦笑)


卒業旅行で知られざるリゾート地である島へやってきた6人の男女。
海水浴やダイビングを楽しみ、美味しい食事に舌鼓をうつ彼らを狙う影。
安田美沙子と(特捜戦隊デカレンジャーの)デカブルーのカップルがイチャイチャしたりしていると、やがてサークルの仲間たちが次々と殺されてゆくのでした。


オカルトっぽく土着の怪しさを加えたスラッシャースタイルのホラーですけれど、とにかく演出がいちいち古臭い。
全く怖くなかったです。
少ない登場人物たちがワーワーキャーキャーと右往左往しているだけですし、意外性もあまり無い。
安田美沙子はグラドルとして華はあっても演技は発展途上ですし、何よりもリゾートが舞台なのに水着にならないのが残念。
ビキニでへそ出ししてくれないと、何のために観たのかわからないじゃないですか!
(↑不謹慎な観賞目的)
代わりに(?)やはりグラドルだった後藤ゆきこがビキニ姿を披露してくれますが、後藤ゆきこもそれなりに好きでしたけれど(超失礼ではありますが)所詮はB級グラドル。
A級人気だった安田美沙子の水着姿が観たかったのに!
これでは安田美沙子詐欺ですよ、コンフィデンスマンですよ!

まぁ〜クライマックスも驚異的に盛り上がらず(汗)
「ワーッッッ!」って叫んだと思ったら殺されてます。
唯一、デカブルーは足をチョンパされますけれど、これだけ全く興奮をおぼえないゴアカットも珍しい!
最後の謎解き(というほどのものでもありませんが・・・)も日本特有の、人と人が面と向かって話すだけのシーンになっていて、観ていて恥ずかしくなってしまいましたよ。
淡白な絵面も手伝って、感情移入のかの字もできませんでした。
そもそも元がドラマだからか刺激的なシーンが殆どなく、これなら昔の土曜ワイド劇場とかの方が100倍怖かったです。
明智小五郎シリーズとか、平気で美女がバラバラにされたりしていたような気がしますし・・・

変なお面のデザインだけはキモかったですがお話は平凡そのもの。
何の捻りもございません。
僅かながらのゴア描写はあっても、ホラー的な演出がなってないのは致命的でしょう。
また、友達がそこで死んでいるにもかかわらず誰も近寄らないのは何故?
死んでいるのかを確かめようともしない。
卒業旅行に同行するような間柄の友達の遺体をそのまんま放って置いて島から逃げようとすることに対して、心優しくて友だち思いという設定の安田美沙子でさえ従うのです。
この場面の違和感は凄まじくて、作品全体が一気に子供騙しへと変貌しましたよ(汗)
こういうご都合主義を何とかうまく処理するのが演出や脚本の腕の見せどころだと思うのですがね・・・

なんだか、非常に出来の悪い推理小説を読んだときと似た気分を味わいました(汗)
せめて安田美沙子のベッドシーンでもあったなら、もう少し評価も上がったのですが(←ゲスい)、いくらなんでも見せ場が無さすぎ。眠くなります。
こういった類のアイドル映画は珍品が多いですけれど、本作も間違いなく珍品の部類。
これでせめてバカで笑えたなら救いもあるのに、変に真面目な作風で笑える場面なんてありゃしませんし、こういったスラッシャーホラー風なミステリーに果敢に挑戦したといえば聞こえは良いですが出来映えが白目むくレベルでは擁護のしようもなく・・・(汗)
熱烈な安田美沙子ファンなら映画に出ているというだけでマストかもしれませんが、本当、茶番劇というか微妙なアイドル映画でした。