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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君にのよのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

これは映画というよりアニメ版の続きだから、評価はアニメ版全体の評価。


新劇場版は見たことあったけど、旧版のエヴァは初めて。何の気なしにアマゾンプライムで見始めたら面白すぎて2日ほどでアニメ版から旧劇場版まで見てしまった。

ストーリーの面白さや登場人物の魅力などもあるが、なんといっても惹かれたのは演出面。
まずオープニングがカッコよすぎる。サビの部分での次々に切り替わる映像には謎の多いシーンも含まれていて、イヤでも気になってしまう。
各話でも毎回趣向を凝らした演出で、単調にならず飽きずに楽しめた。
個人的に好きなのは始まりの第壱話から第六話。第九話のカウントダウン方式も面白かった。そして折り返し地点、割とアニメっぽい展開が続いたのが急激にシリアスな展開になって最終話へと加速していく第拾四話以降。特に第拾六話の初号機覚醒シーン、ビデオ版の第弍拾壱〜弍拾四話(監視カメラからのセカンドインパクトの映像は特に良かった)、最終話付近のシンジやアスカの精神世界の演出もかなり良かった。ここら辺になると予告も毎回力が入っていて楽しめた。

ミサトとリョウジの切ない関係や、シンジとアスカの思春期の感情を凝縮したようなキャラも魅力的(自分はレイ派だけど)。
思春期は終わったけど少なからず共感できるシーンも多かった。

終始謎に包まれていて、中々明かされないのも引き込まれてしまう要因。
全話必ず本編に関わる重要な伏線が張ってあったのでどの話も飽きずに楽しめた。

普段あまりアニメは見ないけどかなり映像も自分的には斬新で、特に精神世界の描写は印象に残る。一見放送事故かと思うほどの会話と会話の空白部分の使い方とか思い切りが良い。

あと音楽の使い方が秀逸。クラシック音楽をかなり効果的に使うことで迫力が増していた。

全体を通しての詳細を説明しすぎない点は、ナレーションを全て削って「映画の魔法」を演出したキューブリックの2001年〜に通じるものを感じる。ゼーレはちょっとモノリスっぽいし。

シンゴジラにも見られる専門用語が暴力的に飛び交う演出方法はこの頃からなんだと初めて知る。エヴァの実写化は確実に無理だろうとアニメをみて思ったが、カタチは違えどシンゴジラはある意味エヴァの実写化なのかなとか思いました。

またなにか思い出したら書き込み

2021/01/16

綾波とアスカ、どっち派かと言われれば断然綾波だしアスカは見ててイライラしてたけど見返してみると登場人物の中でアスカの気持ちが一番共感できる気がした。

あと意味不明と言われるアニメ版最終回だけど、一度目に見た時から個人的には救いがあって好きなエンディングだなと改めて見返して思う。最終回前後は心に刺さる言葉が多い。
よ