マッサージ屋

キューポラのある街のマッサージ屋のレビュー・感想・評価

キューポラのある街(1962年製作の映画)
3.0
鋳物工場の象徴であるキューポラが建ち並ぶ埼玉県川口市。
石黒辰五郎(東野英治郎)も鋳物職人として小さな鋳物工場で働いていたが丸三という大工場に買収され辰五郎は職を追われてしまった。
辰五郎の家族の妻トミ(杉山徳子)、中学生の長女ジュン(吉永小百合)、2人の弟らはただでさえ生活が苦しかったのにさらに苦しくなってしまう。
辰五郎は酒に溺れ・・・。

貧困がさらに貧困を呼ぶループがとてもよく分かる作品でしたね。
昭和の話ですが、決して現在の世に当てはめてもおかしくはない。
ま、この父親のような横柄な態度は現在なら即離婚かもしれませんが(笑)

何が気になったかというと在日朝鮮人が帰国していく姿なんですよね。
この時点ではみんな平等“共産主義”な国が出来るとそれなりに希望を持って帰国されてたんだな〜ってね。
まさか現在に至る独裁国家になるとは思ってなかったんだろうねぇ。

吉永小百合の昔の作品は結構見てますが、やはり彼女の透明感は別格です。
当時の男どもが夢中になるのも分かります。