ゼロヨン→ストリートレース→ドリフト
初見のワイスピファンは時系列把握とポジショニングに困惑する第三作。あくまで米国内での配給が主眼なので日本人役の演技は日本人からしたらそれは違和感あるよね。
あまり作品を酷評するのは趣味ではないのだが、本作は初代やX2と比較すると毛色が異色すぎる。新境地というわけではなく、ポール・ウォーカーやヴィン・ディーゼルの醸造していた背中の毛がざわつくアウトロー感をスカされてしまった感覚。
ラブが物語をおもしろくするのは否定しないが、こういったちょっとメロドラマ入った恋愛模様はシリーズに求めていないかなと。
なにより車体のスタイリッシュな流線型が特徴的すぎて、初代のあのゴテゴテした車体のロマンが序盤に感じられないのが残念。
とはいえサン・カンが窓際に重心を傾けながらドリフトするシーンなどは格好良すぎて震えるので、まったく無価値というわけでもない。ラストの一戦などは結果が見えてはいるもののいいですね。
