2013/5/1再鑑賞(鑑賞メーターより転載)
とあるきっかけから再鑑賞。決してまっすぐな性格とは言い難く、喜怒哀楽そして愛への渇望を余りにストレートに表現するクリスティに若干引いてしまうこともあるが、そんな極めて壊れやすい彼をいつの時代も優しく包み何が正しいかを諭し続けていく母の姿が神々しく見える。どちらかというと主人公は母なのかもしれないが... 個人的にその演技の重さがそれほど得意でないダニエル・デイ＝ルイスだが、やはりその「この役が何であるか」を120％理解した演技力には一目置かざるを得ない(あと、何気に幼少時代を演じた子役俳優も凄い)。
2009/2/21鑑賞(鑑賞メーターより転載)
だいぶ前に観たのを再鑑賞。記憶にあったのはダニエル・デイ＝ルイスの鬼気迫る演技だったが、見直してもやはりそれは変わらない。足しか動かせないと言う主人公の身体の動きだけでなく、気難しさも含めたそのオーラまで完全に手の内に入れている。甘やかさず見放さず、忍耐強く彼を見守る母親も非常によい。ストーリーもいたずらに持ち上げてお涙頂戴にせず、いい話も悪い話も取り混ぜて全容を紹介しているので変な引っかかり方はしない。ただ、エピソードの並べ方かつなぎ方が悪いのか、どうも一貫性を欠いている点があるのがやや残念。
