普段は身体の一部が切断されたり皮が剥がされる映画を観ますが、こういう静かな狂気を描いた作品は好きなんですよ。
オープンニングから色んな死体が映されていく感じはヘンリーの狂気を表してて物凄く良い雰囲気だと思う。
そしてヘンリーの過去を自身が話すシーン。
グッときた。
買い物とか気分転換で人を殺しに行くような、決して共感できるような人間ではないんだけど、ヘンリーから滲み出る「悲しさ」がなんとも言えない。
残酷なシーンが多いわけではなく、静かに淡々と殺人鬼ヘンリーの異常な日常を映している。
時間もちょうどよく退屈しない、良い作品です。