このレビューはネタバレを含みます
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英文科に通う大学生・ドヒョンは、学科に編入してきたジノがトラウマを治療するために受けた催眠に興味を持つ。催眠治療を施すチェ先生の施術を受けたドヒョンは、それ以降、謎の記憶が蘇るように。彼の友人たちも、次々と幻影に苦しめられていく。
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幽霊的な描写もあるけど幽霊、悪魔、怪物のような怖さではなく〈人間の内なる残酷さ〉を感じられる映画でした。この映画結構邪悪。
主人公のキム・ドヒョンを含む周りの人間の過去が次第に明らかになっていくうちにどんどんドス黒くなっていく。
催眠をかけられ、深い潜在意識の中に入り込んで明らかになる
自分の過去の封じられた記憶。その断片の表現が暗く不気味で気持ち悪いのがとても良い。
更に真っ黒ゲボアタックに時たま放り込まれるゴア描写とかなり満足度が高い。
目玉のえぐり出し、鉛筆の芯を削るようにカッターで指を削る
ガラスの咀嚼、画鋲の踏み込み…見てるだけで痛くなるような地味痛ゴアは強烈。
〔人間の記憶はずる賢い。不利なことはすぐに忘れ去られる。目の前にある、目に見えるものだけを信じないで…〕