IMAO

秀子の車掌さんのIMAOのレビュー・感想・評価

秀子の車掌さん(1941年製作の映画)
3.5
長らく観たいと思っていて、やっと観れた。といっても54分の中編で、最初の方は少し寝てしまったのはちょっと残念。

これは高峰秀子と成瀬巳喜男の初タッグとなる作品で、題名が示す通り高峰秀子のアイドル映画だと言って良い。製作年は1941年。日本が第二次世界大戦に突入する直前だが、大らかな雰囲気と光に溢れた演出が心地よい。何よりも公開時には17歳(撮影時は16歳くらい?)の高峰秀子の初々しさが、この映画の空気感ととてもマッチしている。

20年くらい前に今の国立映画アーカイブの相模原分館に取材に行ったことがあり、そこのフィルム倉庫を見せてもらったら、いきなりこの映画のフィルム缶が出てきてびっくりした覚えがある。それ以来の再会かと思うとなかなか感慨深い。
IMAO

IMAO