Eyesworth

バードのEyesworthのレビュー・感想・評価

バード(1988年製作の映画)
4.3
【羽ばたく鳥のサックス】

クリント・イーストウッド監督が伝説のジャズプレイヤーである「バード」ことチャーリー・パーカーの生涯を描いた伝記的映画。

〈あらすじ〉
1954年、自殺を図って精神科病棟に収容されたチャーリーは、過去を振り返っていた。薬物中毒死した父同様、チャーリーもすでに15歳で薬物中毒状態だった。それでもサックス奏者として身を成したいとジャズクラブでの勝ち抜きコンテストに出場したが、あまりの低レベルにシンバルを投げつけられ、笑い者にされた。しかしそれから8年後、チャーリーはニューヨークの52番街で独自のジャズ“ビバップ”で周りを熱狂させる名奏者となっていた…

〈所感〉
クリント・イーストウッドだからと安易に見たが、今の私にはあまり楽しめる映画ではなかった。というのも最初から時系列がわかりづらく、チャーリー・パーカーという人物のことも殆ど知らないで見てしまったので、途中で付いて行けなくなる。ただただ薬に溺れた破滅型の人間にしか映らなかった。全く救われない報われない。終始暗鬱すぎる画。
ジャズの演奏はとても聞き心地よく、ブラックミュージックやアメリカの音楽史を学ぶ上では良い教材だと思う。でもやっぱり長い。
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