モールス

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗のモールスのレビュー・感想・評価

3.0
マカロニウエスタンのドル箱三部作の一作です。「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」その後に本作「続夕陽のガンマン」であります。

「夕陽のガンマン」ではクリント・イーストウッドとリー・ヴァン・クリーフの二人の主演でしたが、本作ではイーライ・ウォックが三人目主演テュコとして登場します。テュコは悪事を働いては捕まりジョー(クリント・イーストウッド)に助けられるドジな奴です。そんなテュコは卑劣漢という設定ですが、どこかユーモアが感じられます。それが三つ巴の主演陣の中で、良いアクセントになってます。

セサンテ(リー・ヴァン・クリーフ)は、一応悪役ですがジョーと共にクールガイを演じてます。

この三人は埋蔵された金を探し出すために、各自が持つ情報をピースで繋ぎ合わせざるを得ないので協力関係でありました。お金を追い求めるだけの乾いた関係でした。
暴虐さが売りのマカロニウエスタンには、ピッタリの人間関係と思います。いつ誰が裏切るのかとハラハラしますよ。
ラストまで混沌とした三人の駆け引きがあり、三人の内一人が埋蔵金を浚うのですが結果や如何に?

設定された人物像が粗雑さ溢れてたので、「夕陽のガンマン」みたいに復讐に燃える熱い部分はありません。3時間近い長尺で埋蔵金のありかを探す姿を延々と見せられた感があります。多少は疲れました。
そんな悪い作品ではないのですが、西部劇にはやはり「義」の部分が欲しいです。
まぁ、好みの問題ですが…。
モールス

モールス