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続・荒野の用心棒のtackyのレビュー・感想・評価

続・荒野の用心棒(1966年製作の映画)
5.0
泥道を棺桶を引きずりながら登場する主人公に重なる「ジャンゴ」のテーマに始まり、ラストのウェスタン史に残る、墓場での決闘に終わる、マカロニ創成期の大傑作。

主人公を含めて、出てくる登場人物が全て悪者というストーリー。
主人公、南軍生き残り、メキシコ革命軍と三位一体の攻防。
その三者とも金の為なら、人殺しも容赦なく、お互いに腹の探り合いで、裏切りの数々。

ラストまで息をもつかせぬ展開で、
こんなボロボロの主人公観たこと無いし、こんな悪知恵働く主人公も観たこと無い。

とても魅力的な主人公とともに展開される、マカロニ最高傑作である。
この後の雨後の筍のごとく作られる「ジャンゴ」名の主人公の原点は、まさにここにある。

二人のマカロニ名監督、同じセルジオネームのレオーネが、光の王道ウェスタンの名監督なら、コルブッチは、人間の闇の部分を描き続ける名監督であった。
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