にっきい

ヘルレイザー/ゲート・オブ・インフェルノのにっきいのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

おSEXシーンは有るけどおっぱいすら見せません。

『ヘルレイザー4』で遂に宇宙に行っちゃった魔道士ピンヘッドさん。
でも『4』はパズルボックスが造られてから地獄の通路が閉じられるまでの話しやったし、最後は巨大パズルボックス(宇宙ステーション)ごと爆死したピンヘッドさんがどう復活するのかと楽しみにしてました。
と言うか、前作は監督が責任を取りたくないと言ったくらいの出来で、アラン・スミシー名義になってる作品ですが、オレは結構好きでした。

さて今作は、なんとジャンルを変えての復活。
いやパズルボックスとピンヘッドが出てくるだけで「究極の快楽」ですらないのでリブート(再起動)に近い?
いやいやジャンルがスプラッターからサスペンスになってるからリビルト(再構築)か?
まあそんな別物。

「エンジニアを追えば、エンジニアに追われる」
前作まではパズルボックスとか単に箱と呼ばれてたのに、今作では"嘆きの形成体"とか"扉"とか呼ばれる。
殺人現場でパズルボックスと切取られた子供の指を発見した刑事が、パズルボックスを開けてしまい、連続殺人事件に巻き込まれるのだが、全てが自分の関係者。
しかも現場に残される子供の指の指紋は刑事のものと一致する。
箱に関わった者たち全員がエンジニアを知っているが会った事はないと言う。
状況証拠から自作自演の殺人ではないかと同僚たちから疑われるのだが…。

これ『ヘルレイザー』の過去作見てる人なら当然"エンジニア"が魔道士ピンヘッドやと予想つくとか思うんです。
だってそれ以外にピンヘッドぽいキャラ居ないから。
でも刑事がエンジニアになかなか辿り着かないから、全然ピンヘッド出てこない。
結局は箱を開けた者を地獄へ連れて行くなら、過去作みたいにさっさと出てこいよ。
まあ色々事件が起きるから凄い長いような気がするけど、実際劇中での時間は2日程度なんやけど。

箱を開けた事で事件に巻き込まれ、次第に現実と妄想の境界が曖昧になっていくのはホラーに限らず主人公が追い込まれる系の作品では王道。
なぜスプラッターを捨てそんなありきたりの設定の作品にしたのか謎。
過去作のイメージで見ると物足りない。

主人公の刑事の顔面が、唇の主張が凄過ぎて不細工にしか見えへん。
しかも夫婦仲悪くて仕事と偽り女漁り。
殺人の被害者の金をくすねる。
自分の身の安全のために相棒に容疑が掛かるようにする、と結構なクズ。
もう早くピンヘッドに連れて行かれて!

探してたエンジニアは相談してた警察署専属のカウンセラーで、勿論正体はピンヘッド。
しかも主人公がエンジニアに辿り着いたかのではなく、自ら主人公の前に現れて正体明かすって、今までの展開なんやったの!?
そんな微妙作。
にっきい

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