ジャイロ

パームビーチ・ストーリーのジャイロのレビュー・感想・評価

パームビーチ・ストーリー(1942年製作の映画)
4.1
そして二人は末永く幸せに暮らしましたとさ



ほんとに?


まずね、一言いわせてください。

filmarksでは『結婚五年目』でひっかからないんです。『パームビーチ・ストーリー』だとヒットします。ジャケットと違うからびっくりしました。探せなくて。だって借りたの、結婚五年目だしね。

『結婚五年目』

結婚してから五年もの月日が流れたらそりゃあもう色々あるよね。恋人から家族の域に達しちゃってるなあこれ…

それにしても、この女性見たことある。と思ったら『或る夜の出来事』のクローデット・コルベールですね。やっぱり。そしてジョエル・マクリーは『サリヴァンの旅』の人だ。

どちらもスクリューボール・コメディ。よって本作もスクリューボール・コメディ。

よく観ると『サリヴァンの旅』に出ていた面子がかなりいますね。エスター・ハワード夫人に、ロバート・グレイブ、アラン・ブリッジ、アーサー・ホイト、チェスター・コンクリン、ビクター・ポテル、ロバート・ワーウィック、フランクリン・パングボーン、チャールズ・R・ムーア…たぶんこれプレストン・スタージェス組だ…

もうね、狂気しか感じないうずらクラブがヤバい

とにかくかっこいいのはソーセージの天使

でも奥さんがねえ

ん~

よのなかね、かおかおかねかなのよ

金か…

このパームビーチ・ストーリーは、シンデレラ・ストーリーなのかな?でもシンデレラは独身だったし、逆シンデレラ・ストーリーも同時進行してなかったら違うな。

手放しで楽しめないのは旦那が不憫すぎるからかな。なんかもうこの奥さん、放っておいたら?

と思った矢先の愛の調べ

わからない

やっぱり女ってわからないよ

なんだこれ

それにしても…金か

金品の誘惑がすごい

スクリューボール・コメディもピンキリなんだなと思ってましたラスト直前までは。

驚愕のラスト!!

このラスト2分は…

これ…

伝説になる(笑)


最後まで全部観たらようやく分かるオープニング。これ、初見だと全く意味が分からないけど、二回目だったら分かる納得のすごさ。スクリューボール・コメディの中でもとびっきりのスクリューボールを投げてくる。まったく常軌を逸したことしてくるよなあ。スタージェスさん、すげえ。アンタすげえよ。