ゴン吉

ロビンとマリアンのゴン吉のレビュー・感想・評価

ロビンとマリアン(1976年製作の映画)
3.9
ロビン・フッドと恋人マリアンの恋を描いたロンマンス悲劇。 
ショーン・コネリーが主演、オードリー・ヘプバーンがヒロインを演じ、ニコル・ウィリアムソン、ロバート・ショウ、リチャード・ハリスらが共演。  

ロビン・フッド(ショーン・コネリー)と相棒のリトル・ジョン(ニコル・ウィリアムソン)は、主君のリチャード国王(リチャード・ハリス)に従い十字軍の遠征に加わっていたが、1191年の城攻めで国王は矢が刺さり崩御する。主君を失ったロビン・フッドとジョンは約20年ぶりに故郷のシャーウッドに戻ってくる。ロビン・フッドは修道院の院長になった元恋人のマリアン(オードリー・ヘプバーン)に会いに行くが、丁度その時、宿敵であるノッティンガムの代官(ロバート・ショウ)にマリアンが連行されそうになり、ロビン・フッドは彼女を連れてシャーウッドの森に逃げ込む。さらにロビン・フッドとジョンは代官に連れ去られた尼僧たちを助けるために二人で代官の城に乗り込むが…

ロビン・フッドとリトル・ジョンの友情と絆が描かれている。
クライマックスではロビン・フッドと宿敵の代官が一騎打ちを繰り広げて中世の決斗を魅せてくれる。
オードリー・ヘプバーンは「尼僧物語」(1959年)でも尼僧を演じていたが、本作ではマザーとして争いを好まず平和を求める落ち着きのある尼僧を好演しており、相変わらず美しい。
十字軍の遠征から戻って来たロビン・フッドとかつての恋人マリアンの恋が歯がゆくも切ない。
戦いを求めるロビン・フッドとそれを望まないマリアンは、お互いを愛しながらも考え方の違いから軋轢が生じる。
最後はロビン・フッドらしく一本の矢で決めてくれるが、まさかの結末で驚かされた。
「矢が落ちた所に 俺たちを 一緒に埋めてくれ」  

2024.3 NHK BSで鑑賞(プレミアムシネマ・字幕:風間綾平)
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