Wacky55

ティファニーで朝食をのWacky55のネタバレレビュー・内容・結末

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

改めて素晴らしい恋愛映画だと思う
本当の幸せとは何か? 富豪と結婚し裕福な生活または家庭を送るのが幸福だと思っていたオードリー演じるホリー
しかし物語の終盤で、ホリーのことを誰よりも一番よく理解し、誰よりも彼女を一番愛していたポールこそが彼女にとって生涯のパートナーであり、彼と共にいることが本当の幸福であることに気づき、Happy End。

確かにオードリー演じるホリーがクズな女性だと解釈してもおかしくはない
しかし自由奔放でありながらもどこか哀愁漂う女性だとも解釈できる
例えば有名な冒頭のScene (ティファニーの店の前でデニッシュかクロワッサンを食べ、コーヒーを飲む)、不幸な生い立ちで育ち、裕福な世界に憧れる彼女の背中は、憧れもありながらどこか物寂しいようにも見えてしまう。そのうえMoon Riverのハーモニカが彼女の孤独さを表現しているようにも聞こえた
またデッキでMoon Riverを弾き語りしているSceneでも、美しい音色でありながら、どこか切なさも感じてしまう場面にも見えてしまった。

しかしそんな彼女を支えたのが作家のポール。自己中な彼女に振り回されたり、喧嘩別れしたりと、中々うまくいかないことだらけではあったが、それでも常に彼女のことを気にかけ、誰よりも一番ホリーのことを愛しているというポールの姿は、とても印象に残る。

そしてラストシーン、土砂降りの雨の中で、固く抱き合うSceneは、今の恋愛作品では中々見られないSituationでもあり、胸熱な場面であることは間違いない。

Viewer達の心を動かしてくれる、素敵な映画だった
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