こころとからだ

ティファニーで朝食をのこころとからだのレビュー・感想・評価

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)
4.9
名前は有名だけど見たことのなかった作品。公開から60年以上を経て、2024年になってようやく鑑賞したが、その魅力は衰えない。正直、引き込まれたし、感情をおもしろいくらい掴めながら見ることができた。

表情や台詞といった俳優、脚本の力だけでなく、小道具や設定といった細かなディテールの結集として、すごい輝きを放っている。

港区女子やインスタグラマー、パパ活女子といった人たちには、ぜひこの映画をおすすめしたい。みんな結局のところ、勇気がなく、自分から逃げているだけなのかもしれない。

もし、うまく幸運をつかめても、いつまで経っても満たされることはなく、自分のことも分からなくなるだろう。傷つけることに慣れ、気づかないふりをすることに慣れてしまう。

人はネズミだけじゃない。下心と真心を感じ分けられないはずはない。

ニセモノだけど、本物のニセモノという言葉は、どっちにも転ぶ。まさに、おもちゃの指輪に刻まれたティファニーの刻印のよう。