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ガフールの伝説のRのネタバレレビュー・内容・結末

ガフールの伝説(2010年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2010年のフクロウ映画。

監督は「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」のザック・スナイダー。

あらすじ

フクロウたちが高度な文明を築く世界、ティト森林王国で両親や兄妹と暮らすメンフクロウのソーレンは兄のクラッドと共に兄弟喧嘩の最中、巣から落下してしまい、邪悪なフクロウの集団「純血団」に攫われてしまう。

Netflixにて。

この世界には星の数程の映画作品はあれど、主人公から悪役脇役に至るまで(一部を除いて)フクロウのみで構成され、しかもフルCGアニメーションで制作された作品はこれくらいでしょう!!

つーわけで前々から気にはなっていたので鑑賞しました。

なんで、ここまでフクロウをフューチャーしているのかと思ったら、向こうではそれなりに有名な原作小説シリーズがあるんだね。

物語は原作における3巻までの内容に沿って制作され、原作と同様にメンフクロウのソーレンが主人公となって、悪のフクロウ組織「純血団」と戦う話となっている。

それをフルCGアニメーションの技術で完全に再現、しかも2010年とほとんど10年前の作品なのに、CGのクオリティがすごくて、フクロウたちが羽を広げて飛び交う様、ファンタジックな世界観を隅から隅まで美麗に描ききっている。

流石、液晶テレビ「AQUOS」のCMでも(評価云々は抜きにして)視覚映像として採用されただけはあるw

しかも、監督を務めたのはご存知「300」のザック・スナイダーなので、それが人間からフクロウに変わっても熱いバトルシーンとここぞという時に使われるスローモーションが効果的で手製の甲冑を身につけて戦う様はさながら「フクロウ版300」!!

出てくるフクロウたちもメンフクロウからサボテンフクロウ、アナホリフクロウ、カラフトフクロウ、ススイロメンフクロウと多種多様で、初めはちょっと分かりづらいけど、慣れてくると一羽一羽のキャラクター性の違いが分かってきて、まぁなんつーか愛らしい。

だって、主人公から悪役までみんなフクロウだかんね!悪のボスも恐ろしいこと言ってるけど、フクロウなんだもんなぁ!!

だから、話のスケールのでかさに反して、どうしても微笑ましく観ちゃうん感じが出てしまって、モチベーションを維持するのが大変だったw

あと、数少ないフクロウ以外のキャラとしてヘビの乳母のミセスPというキャラクターが出てくるんだけど、あのヘビ独特のツヤツヤ感と鱗の感じとかめちゃくちゃクオリティ高くないですか?そのキャラクター性と相まって下手したら1番今作との相応性が高いキャラだった。

話の展開的にも、共に育ちながら、麓を分かつ兄と弟、歴戦の勇者ながら今はロートルと化した老兵、暗躍する内通者、そして覚醒する主人公と少年漫画的な展開も多めに加味されていて、子供向け映画としても楽しめる作りとなっているのではないでしょうか。

ただ、要所要所で「砂のうを働かせろ!」と人間におけるエネルギー源的扱いで「砂のう」と呼ばれる鳥類、爬虫類などに見られる消化器官が出てくるんだけど、なんか…アガらねぇなぁw

まぁ、とにかく言うほどはつまらない作品ではなく、むしろ子ども、またはフクロウ好きな人にはうってつけの作品と言えるようなそれなりに楽しい作品でした。
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