たいが

アメリカの影のたいがのレビュー・感想・評価

アメリカの影(1959年製作の映画)
3.7
ジョンカサヴェテスの長編第1作目
カサヴェテスがあるラジオ番組に出た時に、この映画を撮りたいが資金が足りないと話したところ番組が終わったら多くの人がお金を持ってラジオ局に集まってきたらしい
リアルクラウドファンディングだ、、、

この作品は映画のラストにも出てくるように即興演出を重視して作られたもの
それがどこまでの範囲なのかは分からないけど、もし全てが即興だったとしたらとてつもない作品だ
自分は観ていて脚本がないからか、少し物語の輪郭がぼやけてしまっているような印象を持った

ただ、やはりカサヴェテスは人を撮る監督なんだなというのは凄く伝わってきた
自分が恋した相手が黒人の血を引いていると分かってから帰るまでのあのシークエンス
あそこにそれぞれの人物の過去と社会が詰まってる
たいが

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