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火垂るの墓のugaのネタバレレビュー・内容・結末

火垂るの墓(1988年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

超名作だけど子供の頃に見たきりだったのでほぼ初見で視聴。


始まって15分で 被爆したお母ちゃんがケロイド状態で包帯ぐるぐる巻きで見るに耐えない...。
節子にお母ちゃんが死んだことは言わず1人で悲しみを噛み締める清太が逞しすぎる。

清太と節子 親を亡くした兄妹は二人で行きていかなければいけない。腹をすかす妹のためになにか食わしてあげようと 母親の残した貯金を使って食べ物を与えたりするが、それも尽きてしまう。

生きるためには手段は選べない。
清太は夜中に畑の作物を盗んだり、空襲避難中に空いた家から食べ物を盗んだり、窃盗にも手を染めてしまう。でもそれは全て生きるため。
綺麗事では済ませられない残酷さが見ていてつらかった。

やがて節子は栄養失調で餓死してしまい、清太は自らの妹を火葬する。
節子が起きなくなってから清太の目はずっと死んでいて、無表情だったのが 理性の崩壊というか もう泣く気力も落ち込む気力も全てを失ってしまった屍のようで、目を瞑りたくなった。

生きる ということの大変さ が描かれていた映画だった。

追記:岡田斗司夫の解説で知ったけど、冒頭の死んでゆく清太のポケットから見つかったドロップの缶、あの中から出てきたのって節子の骨だったのか......。ツラい.....。
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