カオリ

斬るのカオリのレビュー・感想・評価

斬る(1968年製作の映画)
4.1
岡本喜八監督のほうの『斬る』を観ました~楽しかった~♫

江戸末期、天保4年。上州小此木藩では、その圧政と悪政に耐えかねた7人の武士が城代家老を襲って斬った。この機に藩政をわがものにせんとする次席家老・鮎沢は、7人の武士を討つべく、すご腕の剣客・源太と半次郎を武士たちの潜む砦へと差し向けるが…。

仲代達矢の存在感をもってしても、しっかり群像劇になっていました!
侍なんて…という皮肉も込み込みで、
なんだか、やり口が現代の政治家とも全く変わらなくって、
体制が変われど結局同じことじゃんか…という意味合いにもなっている。
監督の作品が、いつの時代に観てもきっと面白いのは、こういうところなのでしょう。
普遍的に存在する人間模様の闇と情。
複雑ながらも分かりやすく絡み合っていくのが、最高に気持ちよくて面白い!

そして、人物が画面から飛び出してきそうなほど勢いあるカメラワーク!
楽しい時間でした😆
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