斬るの作品情報・感想・評価

「斬る」に投稿された感想・評価

c5

c5の感想・評価

3.9
◯岡本喜八による時代劇。仲代達矢演じる主人公のキャラがめちゃくちゃかっこよい。組長のキャラもかっいいね。

◯武家社会への痛烈な批判が見える。
田中元

田中元の感想・評価

4.2
『用心棒』『椿三十郎』の続編にそのまま使えそうな脚本、演出。なかなかの傑作。
Nao

Naoの感想・評価

4.5
圧政に不満を持つ青年武士達と次席家老との対立に浪人源太が立ち回る。『用心棒』と比較されるけどこちらの方がテンポ良くてユーモアもあるから好き。砦に降り注ぐ矢と鉄砲。土埃に始まり、土砂降りで終わる。
nsd

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4.0
初見は日本映画専門チャンネルで。期待せずに見ていたら、どんどん引き込まれていった。岡本喜八版の椿三十郎、用心棒といったところか。中村敦夫はじめとする砦の7人、浪人を率いる岸田森、とぼけた家老東野英次郎、切れ者の神山繁…と登場人物みなキャラが立っていて飽きない。一瞬登場する天本英世の苦悩も忘れがたい。そしてそして。山本薩夫の映画では冷酷な役が多い高橋悦史がはじけていて、七人の侍の菊千代のよう。仲代達矢のボーッとしているようで凄腕の浪人役も決まっている。見所盛りだくさんなのに、よく2時間以内におさめたものだ。さすが喜八さん。あなたの映画はやめられない。好青年そうな久保明が女に狂うのも意外性があって良い。
D

Dの感想・評価

-
こんなにも侍社会を皮肉っ
た映画があるだろうか、、、
いやそれ自体は結構ある。

何せおそらくこの映画が下
敷きにしているのは黒澤明
映画の諸作品。

用心棒よりさらに荒廃した
絵面、音はよりロック調、
矢継ぎ早な編集、椿三十郎
をミックスした脚本、浪人
のバディ変形もので、隠し
砦の三悪人までも取り入れ
た豪華なエンタメ仕様で、
贅沢な逸品!

本作鑑賞後、これは実は用
心棒の前日譚なのでは?と
読み取れるほど、仲代達矢
のアウトローのハマり役が
作例しており、本作の後で
用心棒の卯之助を観ても、
何ら違和感がない。

脱サラならぬ、脱侍映画の
傑作だ!
楽しすぎますね。『用心棒』かつ『椿三十郎』ですが、仲代達矢の軽いけど締めるところは締める役柄と高橋悦史の実直だけどどこか抜けている役柄がコインの表裏のようで最高でした。岸田森のまじめゆえに武士に絶望した組長役もいいですね。俳優の演技が推進力になって悪の根源である神山繁に向かっていく復讐劇です。元気でますね。どのシーンにも笑いと感動と見た目のカッコ良さがあり飽きません。
HK

HKの感想・評価

4.0
『独立愚連隊』『日本のいちばん長い日』などの岡本喜八監督による時代劇映画。山本周五郎の短編小説の映画化作品。キャストは仲代達也、高橋悦史、中村敦夫などなど

空っ風が吹き荒れる上州小此木領下に二人の男が現れた。一人は過去に武士だったものの上からの命令で親友を斬って武士を辞めたヤクザの男。そしてもう一人は百姓という卑しい身分に嫌気がさし武士になろうとしている男であった。二人は腐敗政治を正すための一揆に巻き込まれることに…

岡本喜八監督による痛快時代劇の一つ。黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』からインスパイアされている所もあるが、より複雑に物語が絡み合いながらも見事に物語が帰結してしまうのが喜八さんの凄い所。若干荒っぽい所もありますがね。

仲代達也のどこか抜けているようながらもここぞではずばっとかっこよく決める所と、常にりりしくてかっこいい高橋悦史の対比がたまらないですね。

岡本監督の素晴らしいカット割りも冴えている。特に神山繫演じる悪徳家老が仲代に向かってずばっと鉄箸を投げる所がめちゃくちゃかっこいい。ああいう編集は『戦国野郎』とかでもありましたね。

やまびこで会話する所とかも面白く細かい所まで趣向の効いた演出があるのもいいですね。

戦闘シーンの迫力、特に殺陣はやはり喜八さんらしくごちゃごちゃしているんだけどやっぱりかっこいい。終盤での仲代達也と神山繫の密室での一騎打ちもとても良かったですね。

裏切り物の土屋嘉男があっけなく刺し違えで殺されてしまうのが笑える。

二人の男を対比させることによって岡本喜八監督の抱く反戦的なメッセージ、上代に対する不信感や、それに従わなくてはいけないことの馬鹿馬鹿しさを気障な台詞であまり深刻にならずに纏めるからすごいですよね。

群像劇として領主側につくかそれとも七人の若侍側につくかで仲代と高橋悦史が全く違う立場につくのですが、ここでのやり取りも今のドラマみたいに深刻にならずにどこか見ていて面白いのが良いですね。やはり仲代達也さんのひょうひょうとした演技が冴えているからかもしれません。

特に高橋悦史の心情変化を表すように序盤は空っ風ながらも最後は土砂降りで終わるこの終わり方も味があってよかったです。武士でいることの馬鹿馬鹿しさを見事に娯楽エンタメで昇華しているのがとても良い。

個人的には百姓出身故に土の臭いの女を好む高橋悦史が廓でそんな臭いの女を見つけて喜ぶカットが印象に残る。あまりのうれしさに上に天高く投げちゃうのが良いですね。

岸田森もいつも通りのかっこよさ。妻の身の安全と将来のために報奨金目当てで私闘に参加するのが切実さが表れていてそこも良かったですね。

「斬る」という言葉が完全に英題と同じくkillとなっているのもやはり日本的にクールでかっこいい。

同じようなテーマで武士でいること、上の命令に従うことの馬鹿馬鹿しさを説いてる映画で『武士道残酷物語』なども面白いので見てみると良いと思います。やはり馬鹿で醜悪な上層部に従うのはごめんですね(笑)

いずれにしても見れて良かったと思います。喜八時代劇もやはりたまらなくいいですね。
hardeight

hardeightの感想・評価

4.7
 縦横無尽に動く仲代達也の軽妙さが汗にまみれた様々な顔面のクローズアップを相対化し、ワンカットで処理される「斬る」という問答無用のアクションがこの映画をドライブさせていく!
 砂嵐を歩く一人の侍のオープンニングと土砂降りの雨を歩く複数の傘のエンディングという二つの俯瞰ショットの差異がこの物語を通過した人々の変容を端的に示している
nagaoshan

nagaoshanの感想・評価

4.2
岡本喜八監督作品!

岡本喜八監督作品特集⑨

傑作‼️

黒澤監督の『用心棒』も西部劇を意識してめっちゃおもろいチャンバラ作品だけど本作もまさにウエスタン時代劇のめっちゃおもろい作品でした‼️(^^)

山本周五郎を原作に主演は仲代達也さんと高橋悦史さん。
侍を辞めたヤクザと侍になりたい農民が出会い藩の騒動に巻き込まれていく…

仲代さんの飄々としてとぼけてるけど頭の切れるヤクザも最高に魅力的だが、人間臭くて熱い農民の高橋さんも素晴らしい!

いきなりのタイトルロールもカッコいいけど砂嵐渦巻く荒れ果てた宿場町に腹を空かせた流れ者登場‼️ってカッコええ〜笑

脇キャラも訳ありの人物や東野英治郎さん演じるコメディ担当もキラリと光り!
ラストまであっという間(^-^)

喜八監督も黒澤監督に負けず劣らずおもろい娯楽アクション時代劇作ってました。

いやー痺れた良か映画‼️
MITATI

MITATIの感想・評価

5.0
肉弾を観て好きになった監督。
侍映画は殆ど観たことがなく、毛嫌いしていたが、シニカルで平和な雰囲気が面白かった。序盤『斬る』という言葉でトトンと場面が変わったりする音響効果とカメラワークもすごく良かった〜